電王戦FINALの第5局の最終局はとんでもない終わり方となった!
本日、電王戦FINAL第5局の最終局が東京の将棋会館で行われました。
人間とコンピューターの2勝2敗で迎えたこの日、阿久津八段がAWAKEに21手で投了であっけなく勝利し、電王戦で初めて人間側が勝ち越すことができました!
投了とは、本来であればまだ負けと決まったわけではないが、不利な状況で勝てそうにないと判断し、自ら負けを認めることを言います。
では、なぜそんなことが起きたのか?
AWAKEは以前に、「竜王AWAKEに勝てたら100万円」という企画において、アマチュアと対戦した際、あえて後攻のAWAKE側に持ち駒の角を打たせることで、先方をゆうりにさせるという一種の「ハメ手(バグ)」が見つかっていた。
「ハメ手」とは、トリック戦法とのことで、相手が対応できなかったら有利なのだが、対応されてしまった場合は、一転不利に働いてしまう。だが、事前にそれに対応できないことを以前の対戦で確認していたことで、それを付いた阿久津八段が勝利したというもの。
将棋電王戦FINAL 第5局 阿久津主税 八段 vs AWAKE ‐ ニコニコ動画:GINZA
実際に、この勝ち方をしたことで、賛否両論あるようですが、電王戦最後の試合で、人間にとってはこれまでの負け越し続けている状況があるだけに、絶対に負けられない試合だったことや、別に反則しているわけでもないので、私は全く問題ないと思う。
負けても文句を言われるのだから、どちらにしても団体戦だから、勝てばよいのだ。
個人戦であれば、また話は変わってくるかもしれないが、勝負に対して弱点を突くのは当たり前であり、バグがある方にも問題あるからね。