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東大教授の梶田隆章がノーベル物理学賞受賞!素粒子ニュートリノの質量発見に貢献!

ノーベル医学生理学賞を受賞した大村智氏に続き、10月6日東京大宇宙線研究所の梶田隆章教授にノーベル物理学賞の受賞が決まった!

 

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梶田氏はニュートリノの研究を行い、素粒子ニュートリノに質量があることを証明し、素粒子物理学の基本法則を書き換えた業績が評価された。

 

梶田氏はもともと東大宇宙線研究所助手として、小柴昌俊教授や戸塚洋二教授らのもとでニュートリノについて学んでいたのだ。

 

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小柴氏といえば、自らが設計を指導・監督した「カミオカンデ」によって史上初めて自然に発生したニュートリノの観測に成功したことにより2002年にノーベル物理学賞を受賞したニュートリノ天文学の開拓に貢献した人。

 

そして、ニュートリノの研究を進めるうちに、ニュートリノの震動現象を発見する。ニュートリノの振動現象とは、ニュートリノが途中で3種類のうちのどれか別種のニュートリノに変化するという現象であり、ニュートリノに質量があることを裏付けるものだったのです。

 

しかし、それを証明するには膨大な観測データが必要であり、時間のかかるものだったのでが、1996年に「カミオカンデ」よりも容積が15倍大きい「スーパーカミオカンデ」が作られたことにより、飛躍的に観測データが増大したのだ。

 

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そして、ニュートリノが質量を持つことを証明し、発表したのです。

 

このことは、ニュートリノには質量は持たないという素粒子物理学の標準理論を覆すものであり、歴史的な発見となった。また、物質や宇宙の根源を探る研究に多大な影響を与えることとなった。

 

過去の受賞歴は・・・

  • 1989年 ・・・ブルーノ・ロッシ賞(米国)(神岡観測研究グループ全体での受賞)
  • 1988年・・・朝日賞(スーパーカミオカンデ研究グループ全体での受賞)
  • 1999年 ・・・第45回仁科記念賞 2002年 - パノフスキー賞(米国)(スーパーカミオカンデ研究グループ全体での受賞)
  • 2010年 ・・・第1回戸塚洋二賞
  • 2012年・・・日本学士院賞
  • 2015年・・・ノーベル物理学賞

 

今回の梶田氏の受賞で、日本のノーベル賞受賞者は計24人となり、その内物理学賞は計11人となった。

 

 ちなみに、過去の受賞者を見てみると・・・

  • 1949年 湯川秀樹(物理学賞)
  • 1965年 朝永振一郎(物理学賞)
  • 1968年 川端康成(文学賞)
  • 1973年 江崎玲於奈(物理学賞)
  • 1974年 佐藤栄作(平和賞)
  • 1981年 福井謙一(化学賞)
  • 1987年 利根川進(生理学・医学賞)
  • 1994年 大江健三郎(文学賞)
  • 2000年 白川英樹(化学賞)
  • 2001年 野依良治(化学賞)
  • 2002年 小柴昌俊(物理学賞)
  • 2002年 田中耕一(化学賞)
  • 2008年 南部陽一郎(物理学)
  • 2008年 小林誠(物理学賞)
  • 2008年 益川敏英(物理学賞)
  • 2008年 下村脩(化学賞)
  • 2010年 鈴木章(化学賞)
  • 2010年 根岸英一(化学賞)
  • 2012年 山中伸弥(生理学・医学賞)
  • 2014年 赤崎勇(物理学賞)
  • 2014年 天野浩(物理学賞)
  • 2014年 中村修二(物理学賞)
  • 2015年 大村智(生理学・医学賞)
  • 2015年 梶田隆章(物理学賞)

 

 こう見ると、物理学賞が11人、化学賞が7人とこの2つでほとんどを占めており、日本がこの分野に強いことがよくわかる。

 

日本人として敬意を表すとともに、今後どんな人が、ここに加わるのか楽しみですね。 

ニュートリノの夢 小柴昌俊