宮崎駿監督、すいません。「風立ちぬ」は素晴らしい大作でした。
昨日、初めて宮崎駿監督長編最後の映画「風立ちぬ」を金曜ロードショーでみました。
テレビ初放送ということもあり、注目されました。
私は、宮崎駿監督のアニメやそこで使われる音楽が好きです。でも、新しいものを見てもナウシカやラピュタに勝る感じがしなかった。
そのような、また大したことないという潜入感や、現実感のあるこの「風立ちぬ」は公開前からあまり見たいとは思えず、昨日まで一度も見ていなかった。
しかし、ツイッターなどの反響の通り、見た率直な感想は「面白い!」という思いでした。3本の指に入るかも・・・
二郎の声を担当した庵野さんが棒読みだとか素人だとかツイッターでは書かれていますが、僕は味があり、二郎という人間にあっていたと思います。
「綺麗」にこだわる二郎、戦前の日本の情景、菜穂子の純粋な気持ち、ひと時の幸せ、悲しい結末、今までのジブリではなかったものがいっぱい詰まっていてが、二郎の夢の中ではジブリを感じさせるものもあった。
ただ、見方が変わると全然違うものになるんだなぁと思わせてくれたのがこの記事・・・
『風立ちぬ』を見て驚いたこと - sombrero-records.note
その通りだと思うし、確かにずっと違和感はあった。
手紙の部分はいろいろな解釈があるため想像でしかないが、菜穂子は二郎と一緒に暮しているときには常に化粧をし、そして美しいままの記憶を残し去って行ったことを考えると残念だが、二郎は「綺麗」にしか興味なかったんだろうと思う。
でも、二郎の自分勝手な部分をあえて気にしないように見ていたのかもしれません。
切ないと感じるがしかし、この現実の世界もまた残酷で、多くの犠牲の上に成り立っているのだと改めて感じさせる映画でしたね。