阿蘇山噴火で観光に大打撃!噴火警戒レベル3に引き上げも1km圏外の観光は問題なし!
熊本県にある阿蘇山で14日、大規模な噴火が起き、気象庁は初めて「噴火速報」を発表した。
噴火速報ってあんまり聞きなれないものですが、先月から運用を開始したもので、一定の期間噴火が発生していない火山での噴火や、すでに噴火が発生しているがより大きな噴火が発生した時にいち早く、登山者や周辺住民に噴火の事実を伝え、注意を促す新たな情報のこと。
この噴火により、同時に噴火警戒レベルも引き上げられ、現在は入山規制の噴火警戒レベル3となっています。(桜島と同レベル)
阿蘇山は去年1月に中岳第一火口で2年7カ月ぶりに小規模噴火を起こしてから、現在まで噴火が継続的に発生しており警戒されていた。また、「ストロンボリ式噴火」も22年ぶりに観測され話題となりました。
ちなみにストロンボリ式噴火とは噴石、火山礫、火山弾が数千メートルの高さに達する噴火をいい、岩脈が強くない為に壊れやすく、爆発的噴火を起こしにくい為に、長期間に亘って活動するのが特徴。
14日の噴火は小規模なマグマ噴火あるいはマグマ水蒸気噴火とみられており、火砕流の痕跡はなかったようだ。噴火の際の噴煙は2000mにも達しており、大きな弾道を描いて飛散する噴石も火口から半径1km未満の範囲で起きたようです。
火口の西約70m付近では直径1.6mの噴石も見つかっている。
これにより、2km圏内での噴石の飛散が今後も起こる可能性があるとして気象庁は注意を呼び掛けている。
阿蘇山の噴火の瞬間をとらえた映像
阿蘇山のライブ映像はこちら
過去に破局噴火で壊滅的被害も
8万7000年前に阿蘇のカルデラができたのだが、そのきっかけとなったのが「阿蘇4」という破局噴火だったのです。
破局噴火とは、地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火のことで、しばしば地球規模の環境変化や大量絶滅の原因となるほど。大規模なカルデラの形成を伴うことから、カルデラ破局噴火とも呼ばれている。
この阿蘇4の破局噴火は凄まじい規模だったようで、九州の山並みを高速で火砕流が乗り越えていき、鹿児島を除く九州全県と山口県を焼け野原にするほどだったそうです。
今、仮にこれくらいの規模の噴火が起きた場合、死者は1100万人に達するようです。
まぁ、これ程の噴火はないと思われますが、火砕流を伴う噴火が起きる可能性はあるので、近くに住んでる方や観光に訪れている人は注意しましょう。
観光客離れなどの懸念もあることから、経済への打撃も大きいだけに早く沈静化することを祈りたい。
阿蘇中岳警戒情報