酢キャベツで肝臓がん予防!?ビタミンUとグルコミノレートが肝臓機能を改善!
キャベツというと、サラダはもちろん焼肉やフライの付け合せとしてよく口にする野菜ですが、実はすごい栄養素が含まれていることをご存じでしょうか?
その栄養素とは、ビタミンUという聞きなれないもの。
ビタミンUとは、キャベツなどの緑色野菜に含まれる栄養素で、胃壁表面の粘液を増やし、胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などを予防する物質で、肝臓の働きを高める働きもします。
そのため、キャベジンなどの胃腸薬にも含まれています。
また、キャベツにはまた、硫黄化合物のスルフォラファンという物質やグルコミノレートという物質が含まれています。
スルフォラファンは、ガン細胞の増殖を抑制する効果が期待できる物質です。
またグルコミノレートは、肝臓内にある、有害物質を分解する酵素の働きを高め、この働きによって肝機能が高まるだけでなく、血液の汚れも洗い流され、サラサラな血液を作り出してくれる物質なんです。
そんな沢山の効果の中でも、特に最近注目されているのが肝臓の機能改善効果なんです。
肝臓という臓器は、異変があったとしてもなかなか症状に出にくく、気づいた時には手遅れというケースが非常に多いのです。ですから、常日頃から肝臓をケアしてあげることが重要であり、その方法としてキャベツが効果的なのだそうです。
ただ、注意しないといけないのは、キャベツの食べ方なんです。
生のまま食べた場合、キャベツに含まれている酵素が働き、グルコミノレートを分解してしまい効果がなくなってしまうのです。かといって、加熱をしてしまうと今度はビタミンUやビタミンCが失われてしまうのです。
なので、両方をうまく摂取できる方法として注目されているのが、酢キャベツなんです。
酢キャベツは、ドイツやロシアで昔から付け合わせとして食べられていました。そのこともあり、ドイツやロシアでは肝臓がんになる確率が非常に少ないそうです。
なぜ酢キャベツが良いかと言うと、キャベツに酢を加えることで、酸性度が増すのですが、この酸性度がグルコミノレートを分解する酵素の働きを封じ込めてくれるので、グルコミノレートを効率よく摂取でき、酢の栄養素まで取れるというわけなんです。
というわけで、おいしい酢キャベツの作り方を2つご紹介します。
小山浩子さんの酢キャベツ
- キャベツ・・・1/4玉
- すし酢・・・75ml
- 粒コショウ・・・5粒
- ローリエ・・・1枚
- 水・・・75ml
- キャベツをなるべく細い千切りにする。
- 鍋に寿司酢と水を入れ、そこへ半分にちぎったローリエと半分に切った黒コショウを加えてひと煮立ちさせる。(粒コショウは半分に切ってから加えることで香りが付く)
- ひと煮立ちしてきたらキャベツを加え、クッキングペーパーで落し蓋をして中火で3分加熱する。(落し蓋をすることで少ない酢でもしっかり味がしみる)
- 3分経ったら火を止め、フタをしたまま冷ませば完成。
栗原はるみさんのキャベツの甘酢漬け
- 酢と砂糖を合わせ、砂糖が溶けるまでよく混ぜる。
- キャベツはかたい芯部分をそぎ落として6cm角くらいに切る。ボウルに入れ、塩をまぶして30分ほどおく。
- キャベツがしんなりして水が出たら水気を絞る。
- ポリ袋などにキャベツを入れ、1を加え、冷蔵庫でよく冷やして味をなじませる。
キャベツの甘酢漬けは、簡単に作れるのでオススメです。
夏はビールなどお酒をたくさん飲む機会が増えるので、肝臓をいたわる意味でも酢キャベツを毎日摂取するようにしましょう!