ネパールで大地震発生!「地震の巣」でなぜ耐震性が保たれないのか?
4/25、ネパールでM7.8の大地震が発生し、大きな被害が出ている。
ネパールの周辺では、もともと地震の巣といわれるほど大地震が起きてる場所なんです。
- 1988年8月20日・・・ネパール・インド国境 M6.6 死者1,450人
- 1991年10月19日・・・インド北部 M7.0 死者2,000人
- 1993年9月29日・・・インド中部 M6.2 死者9,748人
- 2001年1月26日・・・インド・パキスタン国境 M8.0 死者2万23人
- 2005年10月8日・・・パキスタンカシミール M7.7 8万6千人
以上のように、2~8年以内に立て続けに起きています。
そして、前回から大きく時間がたっていたこともあり、力が蓄えられている状態だったため、そろそろ大地震が来ると思われていた矢先の、2015年4月25日にM7.8という地震が起きたのです。
ただ、これだけの地震大国なのですから、建物の耐震強度はあると思われがちですが、そうではなく、耐震化の流れはあるものの、その状況はひどいものだったのです。
今回のカトマンズにおいては、1988年の大地震から人口が4倍近くに増加しているため、耐震化よりも住居を建てる方が優先となってしまい、地盤が弱い場所でも建てられていたそうです。
しかも、カトマンズはもともと湖の上にできた街のようで、地盤が緩いうえに、建物はレンガ造りが多かったため被害が拡大してしまったのです。
この建物の倒壊は、救助活動の妨げにもなっているようで、思うように進んでいないのが現状です。
しかし、レンガ造りそのものが悪いわけではなく、日本では耐震性のあるレンガ後方というものができており、今でも多く使われています。
ですから、ネパールの周辺諸国は、人命を第一に考え、日本の技術も参考にしながら、耐震性を今一度見直す必要がありそうです。
東日本大震災の時にはネパールにも多くの助けを頂きました。
今度は日本人が、ネパールの一日も早い復興を願う時です。
支援をしたいという方は、日本赤十字社で、ネパール地震の義援金を受け付けているようですので確認してみてください