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いよいよ販売開始される「ホンダジェット」がエンジンにこだわった理由?

ホンダはついに創業者本田宗一郎の夢を叶えようとしている。

 

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4/23、ホンダが発売するビジネス用ジェット機「ホンダジェット」の日本初フライトと記者発表会が行われた。

 

最大定員は7名(乗員2名・乗客5名)で価格は5億4千万円くらいになるようです。

 

このホンダジェットの特徴はなんといっても、客室の広さと燃費の良さだ!

 

その秘密がエンジンと機体にある。

 

ホンダジェットのエンジン

通常、飛行機はエンジンと機体を別々の会社が製造するのが一般的なんだそうです。

しかし、この飛行機は全てホンダ製であり、ホンダの技術が詰まったものといえます。

 

そして、びっくりするのがエンジン位置。

 

通常、このクラスのビジネス用ジェット機の場合は胴体後方に設置するのが一般的。

 

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その理由は、乗客がグラウンドから直接飛行機に乗り降りするため胴体を低くし、乗り降りしやすくするのが目的のため。

 

でもホンダジェットのエンジンは、翼の上に取り付けているのです。

 

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これは、業界のタブーとされてきたことなんですが、ホンダはあえて採用した。

 

タブーの理由は、ジャンボ機などはエンジンが上にあるとメンテナンスしにくいということと、高速巡航時に空気抵抗を受けやすいという点があったことから避けられていたからだ。

 

しかし、どんなものにも一長一短があるように、胴体後方にあるエンジンにも難点はあった。

 

それは、胴体後方にエンジンがあると、胴体の左右を突き抜けるようにエンジンを支える軸が必要になるため、どうしても客室内が狭くなってしまっていた。

そのため座席の前後が狭くなりくつろぎにくいものとなっていたのだ。

 

だから、ホンダは客室を広くとることに要点を置いたことで、翼の上にエンジンを搭載することを選んだ。

 

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また、主翼の上にエンジンを搭載すると、揚力が増すため燃費も向上させることができることも理由の一つだった。

 

では、先ほどあったデメリットの高速巡航時の空気抵抗が気になるが、この点もエンジンの位置を計算することで、克服することに成功しているため問題ない。

 

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それどころか自然層流翼型という主翼の革新的な設計により、空気抵抗を大幅に削減し、胴体の中央と前後の構造を異なる炭素繊維強化樹脂構造としたことで、軽量化に成功したことなども燃費向上に貢献している。

 

これにより、同クラスの小型機に比べ、燃費が約17%も向上した。航続距離は2185kmで日本を横断できる距離になる。

 

良いものを作りたいという気持ちから、あえて大変な方を選び、無理だと言われながらも克服する精神と技術力は日本企業だからできたことなのだろう。

ホンダジェットは、もうすでに海外では100機ほどの受注があるようです。

 

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是非、生きてるうちに一度は搭乗したいものだ。

 

ホンダが夢を叶えた今、本田宗一郎は天国から喜んでいることでしょう!