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和倉温泉加賀屋がランキング一位になった理由は「ノー」と言わない精神

和倉温泉の加賀屋は「おもてなし」が素晴らしいと噂になっている老舗旅館ですが、楽天トラベルとダイヤモンド社によるアンケート調査「泊まってみて良かった旅館」のランキングが発表され、堂々の一位に輝いた。

 

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和倉温泉 加賀屋

 

そんな加賀屋の「おもてなしの心」は、今に始まったことではなく、長年受け継がれてきたものなのです。

 

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先代の女将故小田孝さんは、お客様にどんなことを言われたとしても、絶対に「できません」とは言わなかったそうです。そんな「いつもお客様の満足を第一に考え動く」という信条が、今でも受け継がれているのです。

 

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そして、今ではどこの旅館でも見られる、女将によるお部屋回りの挨拶というのは、加賀屋で始まったそうです。

 

そんなお客様の満足を追求し、「ノー」と言わない精神こそが、1位に輝いた理由なのでしょう。

 

「ノー」と言わないといえば、昔から日本人は「ノー」と言えないことが、恥ずかしいと言われてきて、本もたくさん出たのを覚えている。

 

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欧米人からすると、「ノー」といえない日本人ははっきりしないから困ると思われているようで、「ノー」とはっきり断ることが、相手のためだと考えるからだ。 

 

でも、日本人が「ノー」と言わないのには、いろんな理由があると思う。

 

  1. 相手に断ると嫌われるからと思って、自分を犠牲にした仕方なしの「イエス」。
  2. 本当に断る理由がないから、自分から進んで言う「イエス」。
  3. 相手が困っているのだから助けてあげようとする思いやりの「イエス」。

など、それぞれ違う形の「イエス」がある。

 

日本人には、元々相手を思いやるという精神があるように思う。

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それが、行き過ぎると相手のことを考えすぎて、自分の意見が出せなかったりする。

 

1.がまさしくその典型であり、欧米人はそれが全てだと考えているように思う。

 

だから、「ノー」と言えない日本人はダメだと決めつけているが、実際には、相手とうまく付き合うための日本人特有の行動なのであり、それこそが日本人なのだ。

 

何故なら、受け取る側も日本人であり、その精神が分かっているから、「イエス」と言ってくれたことに感謝し、また自分の恩返ししようとするのだと思う。

 

それにこの言動は、昔から染みついたものだから、今更、何でも嫌だから「ノー」と言っていたのでは、逆に思いやりがないと思われ、嫌われてしまうことも考えられる。

 

日本人は日本人らしく生きればよいのだ。

 

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加賀屋の場合の「ノー」と言わないのは、サービス業での話なので少し違うが、初めから無理というのではなく、相手を思い、できるだけのことはしようとする精神や、できないこともあるが、違う形のことならできるという代替案を提示することで、相手の期待に応えることは、サービス業ではもっとも大事なことである。

 

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「ノー」と言わないのは、日本人の誇るべき言動であり、自信をもっていいのでは・・・。

 

和倉温泉 加賀屋